教師力向上への道。アラフォー教師の徒然日記

30代後半の小学校教員。学びやこれまでの実践の振り返りを綴っていきます。

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帰属理論①

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 何かあると、何かが起きるとその原因をどこかに求めたくなります。例えばテストで思うような点が取れなかったとしましょう。よく勉強してなかった、テストが難しかった、体調が悪かった、運が悪かった。そのように原因をどこかにもとめます。

原因帰属

と心理学では呼ばれます。今日はこの原因帰属の様々な理論、考え方の中から対応バイアスについて書いてみたいと思います。

 対応バイアス

 Ross(1977)によれば、他者の行動について考えるときに、環境要因(環境、立場、状況、他者)の影響を軽視し、個人内要因、その人の個人的な性質(性格、能力、その人の心理的問題等)の影響を重視する傾向のことで、人間は基本的にこの傾向をもっているようです。

ここ最近のニュースを例に

 ここ数日某スポーツの話題がメディアを賑わしています。相手選手にタックルをした人の行為を見て例えば「暴力的な人だ」と感じたとします。すると「攻撃的な人だからあんなことをするんだ」と考えてしまうことがあります。

行為者ー観察者効果

 対応バイアスが生じる説明の一つに行為者ー観察者効果が挙げられます。行為者自身の視点は外の世界(環境や状況)に向いているのに対し、行為を観察した人は、その人の前後の状況や、その状況の受け止め方などは見えず、単に行為者の行為だけが目に付くためにその人自身が行動の原因だと考えてしまいます

 

 また、行為者は一つのことだけで自分のことを判断しません。時と場合によって異なる行動をすることを知っています。しかし観察者はよほど近い関係でない限り、その人の様々な行動をあまり見ていないので、わずかな行動から「そういう人ではないか」と決めつけがちになってしまいます。

学校現場でよく耳にしたこと

 A君という児童がいたとします。A君はよくケンカをしていました。手が出たり口が出たり。こういう時に「あの子は暴力的だから」と原因帰属をする発言を何度か耳にしたことがあります。また、Cさんの落ち着かない行動を「あの子は〇〇だから」と話す同僚を見たことがあります。まさに対応バイアス。授業中教室内を勝手に立ち歩くような行動があったとして「あの子は□□だから」とそこに原因を帰属させるのは、外的要因を考慮せず、内的要因ばかりに目を向けていることになります。

  • トイレに行きたかったのかもしれない
  • 鞄に消しゴムを取りに行ったのかもしれない
  • そもそも授業が楽しくないのかもしれない
  • 教師の話し方が刺激として強すぎたのかもしれない

様々な外的要因が考えられます。

 

 原因を個人の内的要因に帰属することが全て間違いというわけではありません。外的要因も考慮する必要が十分にあるということです。小学校担任はともすると子どものことをわかっているという錯覚に陥ります(私は若いころそうでした。)。しかし教師が見えている子どもは教室や学校という限られた状況における姿だけ。ほっておいても対応バイアスが教師にもかかります。意識的に「自分は子どもの一面しか見えていない」「何が外的要因があるのではないか」と自身に問いかけることで脈略の中で外的にも内的にも目を向けた原因帰属ができるようになるのではないかなと、ここ数日の講義を聞いて思うのです。

 

 最後までお読みくださりありがとうございます。