教師力向上への道。アラフォー教師の徒然日記

30代後半の小学校教員。学びやこれまでの実践の振り返りを綴っていきます。

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聞く力を高める一つの方法~国語の教材にからめて~

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dutch2017.hatenablog.com

  上記の記事に引き続き3年前の5年生の様子を。ここ数年の私の授業の特徴としては「できるだけ授業の流れに沿う」「教科書の流れに沿う」です。今回掲載するのもその一つ。5年生の国語科に「きいて きいて きいてみよう」という単元があります。国語科の学習内容に沿えば「話す 聞く」になります。ここの単元の前半に「聞く」力を高めるために「相手のエピソードをいかにい引き出せるか」というゲーム性のある時間を設定しました。準備物は特にありません(笑)あっでも活動の概要を示した流れと、完成させてほしいメモの見本は画用紙に描いて用意しています。

 

学級だより51号 2015年 6月

きいて きいて きいてみよう

 国語科の学習で、『3人で役割を交代しながらインタビューをして「きく」活動』に入りました。

  • 聞き手
  • 話して 
  • 記録者

の3つです。

 まず、自分自身へインタビューするところからスタートしました。

  1. 自分と言えば?
  2. くわしく言うと?
  3. 何かエピソードは?

と自分自身へ質問していきます。

 

いかにエピソードを引き出す質問ができるか

 

この学習で身に着けてほしいチカラの一つでもあります。下の写真は、ある子が完成させたノートです。

 f:id:dutch2017:20180607212512j:plain

 自分自身へインタビューした後、2人組になって1分間インタビューし合いました。

  • 相手の答えに対してさらに「もう少し詳しく教えてください」というのもいいね
  • 「その水泳を始めた時のエピソードを教えてください」と聞く内容を限定するのもいいね。

と上手な質問の仕方を紹介していきました。続いて、ペアでインタビューしながらホワイトボードに内容をメモする活動に。こうしておくと聞き手、話して共に内容を確認することができます。

ふりかえり

 この授業は

  1. 教師による見本
  2. 自分自身による見本
  3. 実際のインタビュー

と3ステップで進んでいます。4月当初、子どもたちの様子を見ているとフォーマルな場面におけるコミュニケーションの質・量ともに課題を感じました。2016年は5分間作文を朝の時間に設定していましたが、2015年、この子たちを担任したときは朝の活動にグループトークを設定しました。話す、聞く、反応する、反応を示す。そのような細かいところから少しずつスキルを伝え、練習する機会を設定し、フォーマルな場で使えるように取り組んできました。5月下旬から6月上旬にかけて国語科で前述した単元があるのは4月当初からわかっているので、ここで「エピソードを引き出す質問術についてやろう」と思っていました。

 ノートの例を見ていただくとわかるのですが、中心から外に広がるにつれて抽象から具体へ進んでいっているのがわかると思います。この一番外側、その部分をエピソードと呼びそれをいかに引き出すか、そのためにどんな質問をすればいいかに取り組みました。エピソードというのは具体的なので当然情報量も多くなります。そして話す方としても感情がこもります。相手からエピソードを引き出す質問術はフォーマルな場面だけではなくインフォーマルな場面でも活用できると思います。

 しかしながらいきなり「エピソードを教えてください」「詳しく教えてください」と質問しても「?」を相手の頭に浮かべてしまいます。

  • 「Aさんはどんなことがお好きなんですか?」
  • 「サッカーが好きなんですね。好きになるきっかけってあったんですか?」
  • 「サッカーボールを買ってもらったのがうれしかったんですね。その時の様子を詳しく教えていただけませんか?」

と、順をおって質問を組み合わせて投げかけるほうが自然です。

 子どもたちのやり取りを見ていると話し手と聴き手の動きがだんだんとシンクロしてきます。人は無意識に相手の行動を真似するといわれています。そして行動や仕草のシンクロ率が高い人により高い好感をもつとされています。加えてエピソードを話すというのはとても気持ちが良いものです。相手が一生懸命聞いてくれるというのもありますし、エピソードを話している間にポジティブな感情も伴って思い出されますから。相手に良い気持ちにさせてもらえば、それを相手にも返そうと人はする傾向にあります(返報性)。

 エピソードを引き出す質問術は同時に円滑な人間関係を構築するスキルでもあるのです。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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