教師力向上への道。アラフォー教師の徒然日記

30代後半の小学校教員。学びやこれまでの実践の振り返りを綴っていきます。

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研修主任のお仕事~授業を見た後は感想を パート2~

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dutch2017.hatenablog.com

 3回目?となった研修主任のお仕事シリーズ。前回は、授業感想について書きました。後輩に向けたものを紹介したのですが、今回は先輩に向けたものを紹介いたします。先輩におくる授業感想はとても緊張します。(後輩に緊張しないというわけではなく、別の緊張感です。)その緊張に打ち勝ち?ながら書いたものです。

 

 

〇月に引き続き、授業を見せてくださり、ありがとうございました。前回は体育、今回は社会科。子ども達の雰囲気も違い楽しく参観させていただきました。 

1.指導案について勉強させていただいたこと

 指導案を拝見し、ゴールが非常に明確に示されているのがよくわかりました。2つのキーワード(①不平等条約による不利益 ②陸奥宗光が英国と交渉)が入る。わずかな時間で子ども達の学びを評価することができます。

それに対応するように学習問題・学習活動も明快、かつシンプルでした。「どんな不利益があったか」「誰がどのように・・・動いたか」という問いかけ。ゴールと一致しており、〇〇先生がゴールを意識して本時を構成されたのがわかります。「どんな不利益があったか」が活動3と、「誰がどのように・・・動いたか」が活動4とそれぞれつながり、ゴールに向かって導入からつながっているなと思いました。

 

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 本単元の構成を図にしてみると上記のような感じでしょうか。条約改正について調べる中で「条約改正が日本の国際的地位の向上につながった」と児童がわかる。

 本時は「条約改正について調べる」にねらいが定められ、その中でも

この3つにスポットが当たっていました。これらを調べていくと、当時、欧米列強に比べ以下に日本が低い立場にあったか知ることができます。法的にも経済的にも欧米列強から圧力をかけられ、被害は国民生活まで及ぶ。条約改正を試みるが長い間取り合ってもらえなかった。

 そのような当時の日本の現状がわかれば、条約改正が明治政府の悲願であり、条約改正こそが日本の国際的地位を高める最良の手段であることが・・・学習の最後に子どもたちにストンとおちてくるのではないかと思いました。単元のゴールから本時を考えていく、とても大切なことだなあと勉強させていただきました。

2.本時の授業から着地点につながる手立てとして勉強させていただいたこと

①ねらいの徹底

 スクリーンに映し出された課題を読ませ、そしてノートに書かされていました。そして「いくつあるかわかりますか」と尋ねられました。今日は何について調べていくのかどの子にも確実に把握させようとする、〇〇先生の課題に対する徹底ぶりを見ました。

②ヒントのある授業

  •  どんな不平等条約?2つあったかな  
  •  関税って何?

 と子どもたちの考えるヒント、ベースになる声かけが非常に多かったように思います。関税のところではTPPを出され、そして現在最も関税がかけられている品目を紹介されました。一番運動場側の列の前から2番目の男の子が「なんでそんなに高いんですか?」と声をあげていました。この子どもの素朴な疑問が「関税=自国の産業を守る」という社会的事象の意味理解の必要性を生んだのではないかと思います。

 ワークシートも広い意味でヒントなのだと感じました。ワークシートを見ると一時間が俯瞰できるようになっています。今日何をするのか、どこまでやるのか、目安を持つことができるのだと思います。特に教科担任制で多クラスでも実施するとなると時間を延ばすことが難しい場合もあります。限られた時間の中で子どもたちをゴールまでたどりつかせるために子どもたち自身に見通しを持たせることはとても大切だなと思いました。

 ノルマントン号事件の絵では、「何人でしょうか?」とかなり範囲を限定して発問されていました。女の子が2人発言していました。絵を漠然と見るのではなく、必要な情報に絞って聞く。これもまた子供にとってのヒントとなるなあと思いました。

 追体験のある授業

 ワークシートに書かれていた吹き出し、そして判決文。吹き出しは教科書にもありましたが、本時では教科書を見せない状態で進められていました。

 吹き出しでは当時に外国と国内のやりとりを書かせられました。当時の人々の言動を予想することは当時の人々の様子を追体験することだなと思いました。子供たちは当時の様子をとても理解しており、

  • 日本に売ろう→国内産業が成り立たない→関税をかけよう→条約にあるからダメ

という流れをワークシートに書き込んでいました。

 個人的にはこの先のやり取りもみてみたかったなと思いました。

  • じゃあ条約を改正しよう→だめだよ→なんでだよ→日本はまだ3流国だから

と当時の日本の地位の低さがより際立ったのかなと感じました。

 ④判断場面を作り、子どもの予想を覆す授業

 ノルマントン号事件では、有罪が無罪か子どもたちに判断させられました。判断したから子どもたちはその根拠を言語化しようとしていました。実に興味深かったのはある子の根拠です。「日本を差別しているから」と。また別の子は実際の判決を聞き、「人間じゃねえ」とつぶやいていました。どちらも当時の欧米人と日本人の地位の違いにつながる言葉です。素敵な言葉だなあと思わず両者ともメモをしました。子どもたちに判断させ、そしていい意味で予想を覆されたからこそ出てきた言葉だと感じました。

 

 本時からは、この時間だけでなく普段から大切にされていること、徹底されていることもたくさん勉強させていただきました。一授業を実施していただき、本当にありがとうございました。

  最後までお読みくださりありがとうございます。

                           

 

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