教師力向上への道。アラフォー教師の徒然日記

30代後半の小学校教員。学びやこれまでの実践の振り返りを綴っていきます。

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ICFの分類法

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ICFの構成要素間の関係 文部科学省HPより】

 ICFの分類法があります。教育の分野ではあまり目にすることはないかもしれませんが、医療・福祉系では広く用いられているようです(と講義の中で説明がありました。)しかしながら、上記の図の出典を見てもわかるように、文部科学省もこのICFを利用して、特に特別支援教育において説明を述べています。ICFそのものについては厚生労働省のHPに詳しいのでそちらをご覧ください。↓

「国際生活機能分類−国際障害分類改訂版−」(日本語版)の厚生労働省ホームページ掲載について

 

 矢印が双方向にあるということは相互作用関係を示しています。この図は教育の世界、学校生活、授業においても転用できる考え方だと常々感じます。これまでの私の経験上、原因追及、所謂規定還元論、問題志向的アプローチが私の周囲では多くなされてきたように感じます。

「教育」ですから例えば算数の問題ができない子がいたとしましょう。掛け算の習熟能力に原因があると考えれば当然掛け算能力向上にアプローチしていきます。これはこれで大事な発想です。公教育であれば学習指導要領に学習内容は規定されます。楽手指導要領は法的拘束力がありなおかつ最低基準と考えられています。そこに書かれてある学習内容が全ての子が身につけることができるようアプローチしていくのは職務として当然です。

 しかしながら「能力向上」だけのアプローチでは子どもたちの「参加」の機会を減少させてしまうことにもつながりかねません。規定還元論に立つと、「参加」の前提として「能力」を考えてしまいます。それがICFの構成要素の関係を見ると、「参加」に関わるのは「能力」だけではありません。「環境」も「個人内因子」も関わります。先ほどの例を挙げると「算数の問題解決への参加」を考えた場合、「環境」へアプローチすることも考えられます(算数の問題解決を参加ととってよいかは置いときます)。九九表をもたせておくことも考えられます。計算機を使用させることも考えられます。今だったらタブレット端末をもたせておくことも考えられます。このような環境を整えることで算数の問題解決という「参加」を保障することができます。

 相互作用ということは「参加」が高まれば「能力」が高まるとも考えられます。

 

 人間の生活機能と障害に関わる状況のためのICFの機能分類。そのまま教育の分野、授業や学級経営にもってくるのは筋違いかもしれません。しかしながら目的を「参加」にもっていったとして・・・その目的のために「能力」だけに帰結するのではなく「環境」にも目を向けることができる。このICFの図があるだけで子どもへの接し方、授業づくりの仕方、学級経営の仕方が変わってくると思いました。様々な分野が連携しながら課題や問題を解決していく。教育も例外ではないと思います。他の領域の知見を取り入れることは教育の質を上げていくことにもつながると思います。医学、理学、生理学・・・他分野からの学びは大きな刺激になります。

 

 最後までお読みくださりありがとうございました。

 

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