教師力向上への道。アラフォー教師の徒然日記

30代後半の小学校教員。学びやこれまでの実践の振り返りを綴っていきます。

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リソースを使う~図書室の司書さんにブックトークをしてもらおう~

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 ブリーフセラピーに関する文献を読むと「リソース」という言葉がでてきます。カウンセラーとクライアントという関係からいうと、「クライアントが利用できる資源」といえるでしょうか。これを学校という場で置き換えてみます。子どもたちのより良い学びのための「リソース」。教科書からノート、そして教職員が考えられます。教職員といっても十人十色。様々な専門性をもっています。これをリソースと考え利用しない手はありません(人に対して「利用」という言葉を使用することに不快感をもたれる方がいらっしゃいましたら申し訳ございません)。

 

 はじめに

 

 学校図書館法では、12学級以上の学校では司書教諭を置かなくてはならないと定められています。司書教諭は所定の講習を受けた教員免許をもつものです。勤務校では司書教諭に加え、市が独自に予算措置を行い「司書」さんをつけてくれています。私自身司書教諭免許を保有し、司書教諭として2年間ほどの実務経験がありますが、司書教諭として勤務するには時間的制限がありました。それは2年間とも担任をもちながら兼任という形で行っていたからです。1年目は5年生担任、2年目は1年生担任でした。そのため司書教諭といての業務が勤務時間後になってしまい、他の学級に図書指導等を行うことは非常に困難でした。

 勤務校でも司書教諭がいらっしゃいますが、担任をもちながら。授業をお願いできる環境にはありません。しかし「司書」さんは完全に「図書館司書」として活動されています。まさに「リソース」として活用できる立場にいらっしゃるわけです。

 国語や社会科等の授業に向けておすすめの本を探していただき、子どもたちにブックトークを行っていただくことを企画しました。お願いすると快く引き受けてくださり、その都度素敵なブックトーク、そして図書の紹介を子どもたちにレクチャーしてくださいました。数年前のことですがその様子を今回ご紹介します。

学級だより112号 7月初旬

ブックトーク(3人の武将)

 図書室の先生に「これから社会科でやる信長・秀吉、家康の3人についてブックトークしていただけませんか?」とお願いしていました。金曜日の6時間目にそのブックトークをしていただきました。

好きな時代はいつ?

と図書室の先生。聞かれると・・・てっきり戦国時代が多いかと思いきや・・・

飛鳥時代

縄文時代

弥生時代

という答えが飛び交います。結構時代を覚えているなあと感心しながら私もブックトークに引き込まれます。

 様々な本が登場する中、私なりの発見がありました。それは「見て楽しい本が多い」ということです。私が小学生だった20うん年前、歴史の本というと文字や年表が多く、厚みも数センチはあろうかというもの。それが今はCGやイラストがあちらこちらに散りばめられ、武将は容姿端麗。まず見て、それから歴史のストーリーを読む。そのような形で子どもたちを歴史の世界に引き寄せていくのでしょう。

 ブックトークが終わると紹介された本は6年〇組の教室の学級文庫として貸していただけます。(この日から個人の本の貸し出しがいったん停止されていました。歴史の本を借りようとしていた子はできないと聞いて残念がっていました。そこに大量の本。ありがたいです。)

 午前中に水泳が2時間。給食、昼休みを経て5時間目は卒業アルバムの個人・集合写真。炎天下の中、校門を背に撮影しました。子どもたちはもうクタクタ。その中で図書室。少し遅れていった私の目に飛び込んできたのは落ち着いて本を探し、読む子どもたち。ブックトークもさっと集まり、本に視線を集中させます。

 疲れていても子どもたちが目を輝かせながら「3人の武将」の世界に浸ることができたのは図書の先生の素敵なブックトークのおかげだと思います。学級文庫に貸して頂いた何十冊もの本。それも子どもたちの学びの質を一層高めてくれることと思います。

 金曜日の6時間目。子どもたちに素敵な時間を提供してくださった図書室の先生に感謝です。

おわりに

 私が子どもたちに本を紹介することも可能です。しかしながら「図書室の先生」にブックトークをしていただいた意味は大きいと思います。

  • 専門的知見から本を選択していただけること
  • 司書の先生と子どもたちとの距離が縮まること
  • 子どもたちの様子を後ろから観察できること

など挙げられます。司書さんの強みと担任である私の強みは異なります。専門性が異なります。異なるからこそ「子どもたちの学習内容にあった」という妥協点に向けて意見を交わすことができます。実際に教室で使用してみて子どもたちの使用状況、学習時間内の活用状況をフィードバックすることで司書さんがさらにパワーアップした情報提供を次の機会にしてくださいます。「すごいなあ」と毎回感心させられるのです。

 司書さんと子どもたちの関係を縮めておくと子どもたちが図書室に行った際、声をかけやすくなります。探したい本を本棚をしらみつぶしに見ながら探すのもそれはそれで面白いのですが、休み時間は限られています。実際の図書館でも図書館司書さんに声をかけることで目的の書籍をスムーズに探せる、その練習にもなります。

 子どもたちの観察ができるというのもメリットです。担任以外の方が前に出られた時に担任が前に立った時と何が同じで何が違うのか。また、どういう表情を子どもたちが見せるのかそのようなものをたくさん見ることができます。子どもたちの素敵な反応が見られれば、その状況の作り方がそっくりそのまま私の学びとなります。

 図書指導に長けた先生であれば全て一人でできるのかもしれません。しかし私がその高みに上ることはきっとかなりの時間を要します。それよりも長けた先生をどういうときにどのように活用していくか、そのコーディネート作業に専念することで結果として子どもたちにとって良い時間を提供できるかなと思っています。

 最後までお読みくださりありがとうございました。

 

 

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