教師力向上への道。アラフォー教師の徒然日記

30代後半の小学校教員。学びやこれまでの実践の振り返りを綴っていきます。

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加点法で評定~100点+α~

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  数年前の学級だよりシリーズ。7月に入っています。今回は「評定」に関する記事です。 

 私たち教師は至るところで子どもたちを一定の価値基準に照らし合わせて評価、評定しています。極端に言えば、子どもたちの「おはようございます」に「元気な声だね」というのも評価が入っています。漢字テストに〇をつける、算数のテストに点数をつける、授業中の発言に「なるほど」「面白い」とコメントするのも全て「評価」と言えるかもしれません。何かを形容する言葉には、特にパーソナリティーを形容する言葉にはポジティブかネガティブかどちらかのニュアンスが含まれているので、言語を媒介として子どもたちと相互交流している以上「評価」は必然なのかもしれません。(もちろん子どもたちも言葉によって私を評価しています。)

dictionary.goo.ne.jp

 今回は評価の中でも「評定」を意図的に用いている場面。この当時、私は評定をスタンプで表現していました。スタンプ用の消しゴムを使ってスタンプを自作。そのスタンプの色が「評定」を表します。

 そのスタンプを使って評定し、そのあとの子どもたちの行動を記録した学級だよりです。

 

 

何で○○じゃないんですか?

 7月5日火曜日、2回この言葉を聴きました。1回目は社会科の振り返り。

「明日朝、書く時間をとるから途中で良いよ。」

と声をかけ授業を終えました。ところが昼休み。

M、N、O、F、K、I、T、R、Aが次々にノートを持ってきました。

「見てください」

「どうですか?」

と口々にたずねてきます。コメントをフィードバックすると指摘した課題をすぐに書き直して再提出。このレスポンス(反応)の早さには驚くばかりです。

 基本的に、子どもたちが書いたものにはスタンプをおします。小さいスタンプが4色、大きいスタンプが4色、そして銀のスタンプ、金のスタンプと続きます。小さい黄色いスタンプが押されてあれば100点満点です。そこからはプラスアルファ、加点法です。今日はある子に銀を押しました。

 銀を押した子が言ったのが

「なんで金じゃないんですか?」

です。その裏には

 どうしたら金がとれますか?(もっとよくなりますか?)

 という向上心を感じました。事実、

「こっちには資料が明確に示してあります。君が選んだものは資料がもともとすくないので(考えを述べるのが)大変だったでしょう。その『資料の差』だけです。」

と話すと

「ああそうか。確かに少なかったもん。」

と納得していたようでした。

 リコーダーのテストでも見られました。FやIたち何人もの子が挑戦。

「なんで銀じゃないんですか?」

という質問。これもまた

どうしたら銀がとれますか?(もっとよくなりますか?)

と向上心がある質問。「タンギングよかったからね。○○さんのを聞いてごらん。」というと「わかった。もう1回やる。」とチャレンジ精神を発揮していました。この子はすでに合格、100点以上。それなのに上を目指そうとする。時間がなくてこの日は再チャレンジできませんでしたが、きっと再び私の机の前にくることでしょう。

先生さようなら!!

 昨日綺羅星で紹介した個別の帰りの挨拶。今日はOが一番に私に声をかけてくれました。よいと思ったことをどんどん取り入れる吸収力、帰り際であっても子どもたちの素晴らしさに驚かされます。その後友だちと誘いあって帰ろうとする子も出口で振り返り「さようなら」。

ある子はわざわざハイタッチをして帰ってくれました。「終わりよければ全てよし」というわけではありません。しかし一日の終わりに「挨拶」を心がける、それによって「良い一日」を締めくくることができるではないでしょうか?

もうかえました

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 超ミニサイズですが、教室に「七夕の笹」を置いています。Xデー実行委員に頼まれたからです。掃除中

「バケツの水かえんにゃいけんよ。」

というと

「もうかえました!」

の返答。私より子どもたちのほうが先を見ているようです。

 ちなみにXデー。当初は7月7日を予定していました。しかしこの日は5時間。実行委員から「ノートも1学期の目標を達成したので時間をください」という要望がありました。

 そこで2時間とれそうな7月14日金曜日に延期。(それまで笹の葉がもってくれるかどうか怪しいところですが。)1学期最後のXデー。「する楽しさ」を十分に発揮してほしいものです。

ふりかえり

 評定はあらかじめこちらが持っている基準に照らし合わせてスタンプを押していきます。社会科であればその時間、その単元での基準、音楽であれば演奏の基準。ただそこまで厳密ではありません。一工夫加えたら一段階上のスタンプ。二工夫加えたら2段階上。そのようなアバウトな基準もあります。それは「努力」や「過程」を加味することができるからです。そう、絶対評価しながらもかなりの部分個人内評価なのです。全員に「銀や金」のスタンプをとるためのアプローチが補償されているのです。もちろん他人の比べる子もいます。それはそれでいいと思っています。アドラー劣等感があるからこそ人は頑張れるとも述べています(評定がそく「劣等感」というわけではないとは思います)。ようは、スタンプによって子どもたちが「頑張ろう」「やってみよう」「工夫してみよう」「おれってできるじゃん」って思ってくれたらいいのです。評定は評価に比べて自分の位置がわかりやすいメリットがあります。そして次の段階も。

 ちなみに、Xデーの記述の中にある「1学期のノートの目標」これは、全員の(書き終わった)自学ノート及び教科のノートを積み上げて天井に届いたら1日ぶっつづけてお楽しみ会をしよう」という計画の一環です。天井到達予定日を3月12日にして、そこから逆算して1学期の目標を定めています。「そこを超えている私たちはがんばった。だからもう1時間頂戴」と子どもたちが言ってきたのです。

 評定ときくと「通知表の1、2、3・・・」というイメージがあるかもわかりません。しかし本来、評定を含め評価は「次につながるもの」です。学校の脈略でいえば、子ども、教師双方にとってです。子どもにとっては次への意欲や予測や方向性。教師にとっては自分の指導の改善等。「評定」そのものを子どもも教師も楽しむことができたらいいなと思っての「スタンプ」の利用でした。(実物を写真で掲載できればいいのですが、終業式前日に全て子どもたちが持って帰りました。教室にあるものをオークションにかけ、じゃんけんで勝ち取った人が持って帰るというイベントを3月末に行うのです。たくさんあったスタンプも入札者(挙手)続出で全てなくなりました(*´Д`))