教師力向上への道。アラフォー教師の徒然日記

30代後半の小学校教員。学びやこれまでの実践の振り返りを綴っていきます。

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物語と転機

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dutch2017.hatenablog.com

 前回まで人格や性格に関する記事を書いておりました。今回はちょっと変わって「物語」と「転機」についてです。自己語りをすることがあります。媒体は話し言葉であったり書き言葉であったり。ブログで自己語りをするなんてこともよく見かけられます。

自己語りの機能

自己語りのとしては

  • 自分を定位する
  • 自分に納得する
  • 未来をつくる
  • 過去の自分に一区切りをつける

このようなものがあるといわれています。簡単に言えば、

  • つなげる効果とわける効果

があるのだと私は解釈しています。

 

 自己語り、即ち自己の物語を語ることは時間軸上の様々な出来事を一本の線でつなぐ作業です。自分の物語と家ども、そこには「他者の目」が程度は違えど存在していると思われます。物語には視点と終点が存在し、因果図式の起伏が生じます。語るべき内容もその都度選ばれて語られます。本として語るのと、ブログとして語られるのでは使われる言葉もそうでしょうが、内容も変わってくるでしょう。

 転機

 物語には起伏があると書きましたが、自分の人生を物語として語る上で「転機」というものを意識することがあります。例えば私にとって転機となったのは、ある子との出会いです。その子と出会い自分がいかに無力かということと、その子のにとって仲間がどんなに大きな存在であるかを学びました。それから自分の授業の仕方や学級の運営の仕方が大きく変わりました。

 さて、この「ある子」との出会いはその後の私の変化に本当に影響を与えたのでしょうか?そういうわれると実証的なデータはありません。しかし今の私にとってその子との出会いは間違いなく「転機」だと考えています。

 このように考えると「転機」とは

  • 科学的にアプローチされるものではない
  • その人にとって意味づけられて「転機」となる
  • 後から回想によって特定される

ものであると考えられます。転機は、自己の変化の側面を強調します。また、ネガティブよりもポジティブな方向の変化とからめて転機を考えることが多いようです。つまり、転機という概念でもって自己の物語を語ることによって、自分の歩みがポジティブなものに再構成できるという見方もできます。

ナラティブセラピー - Wikipedia

と通ずる考え方だと感じます。

有用性を感じながらも・・・

 この「転機」の概念について講義で学び、より自身の授業や学級経営に対して批判的に、そして省察しなくてはと考えました。それは何年も前先輩と話した次のような内容が再び想起されたからです。

  • 先輩が「とある授業が成立しなくなった学級の子ども達」について語った内容です。その子たちにとってそうやってもまれたことが役に立つ

このような内容の発現だったと記憶しています。確かに、将来の時点から過去をふりかえった際、子どもたちが「自身の成長の転機」としてその学級での1年間を語るのかもしれません。つまり、あまり望ましくない状態や、時には不適切な指導が「成長の転機」として語られるということです。ロスは、人は自己の記憶に関して変化の暗黙理論」をもっていることを指摘します。変化の暗黙理論により、人はプラスの方向にもマイナスの方向にも変化を捉えることができるのに、ほとんどの場合がプラスの方向にとらえるようです。

 だからこそ、「今、ここで」行っている授業や支援や指導がその子の成長にとって本当に良いものかどうなのか、批判的にそして連続的な省察をしていかなくてはならないと感じます。同時に経験だけに頼るのではなく、エビデンスも取り入れた、経験と英美デンスの相互作用により日々の授業、学級運営を進めていかなくてはと思います。

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 今回は上記の 杉浦 健「転機の心理学」ナカニシヤ出版 2004 を参考文献として使用しました。

  最後まで読みいただきありがとうございました。

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